山行報告書

日本大学山岳部

目  的)中級レベルの沢登りに挑む

山  域)東丹沢 水無川水系 セドの沢左俣

日  程)20151010日(土)

メンバー)L.  大谷直弘(OB/監督)

          2年 岡本碩士               以上2

          水無川本谷入渓地点にて(左:岡本部員、右:OB大谷)

行動報告)

1010日(土)曇+15(入渓点)

渋沢駅730〜大倉バス停755〜戸沢900〜水無川本谷出会(最初の堰堤)930

水無川F1 950〜セドの沢出合1005F5 大滝1055F7 1240〜書策新道1315

〜源頭1400〜表尾根稜線(木の又大日下)1410〜塔の岳1440〜大倉バス停1630

 

 当日は少し早目に駅に集合、大倉バス停へ向かう。戸川公園の橋を渡り水無川左岸の林

道を戸沢まで辿る。入渓点は水無川本谷、ここで沢仕度をして行動を開始する。

水無川本谷F110m)は左壁に鎖があるがスタカットで登る。F1を乗っ越すとすぐに

セドの沢出合に合流、セドの沢F1F2と快適に登り右股との合流点を左股に入る。

F3CSまで快適に登り、F515m)の大滝が直に姿を現す。ここで暫し記念撮影をして

から、無理は禁物と躊躇なく左壁の巻き道を登る。明瞭な巻道は無く、少し手前から水流

を外さないように5P25mザイル)をスタカットでトラバースして大滝の落ち口に下りる。

 

 F78m)はどこから取り付こうか考えていたら、岡本君が教えてくれた。取り付いて

見るとあっさりとクリアできた。書策新道を横切り二股を左に進み、フォールナンバーの

無い滝を楽しみながらクリアして行く。そのうちの一つ、8mの滝は左壁に取り付くが、

上部がかぶり気味でイヤらしい。大谷がトップで登り、途中ザックをセカンドの岡本君に

放って空身でクラックを抜けきる。歳だろうか、W級位でもピンが無いと難しく感じる。

 

 上部三俣は中央を辿り、源頭は本谷のような神経を使うガレガレもなく稜線が見え始め

た頃、左の尾根に抜けて最後は新大日と木の又大日の間の登山道に出る。ガチャ類を格納

して、そこからひたすら塔の岳を目指す。この日、最初の休憩を塔の岳頂上で取り、遅い

昼食とする。帰りは軽快に長い大倉尾根を一気に下降し、ほぼコースタイム通りに大倉

バス停に戻る。いつも通り秦野駅のトンカツ屋に入り山行の成功を二人で祝す。

 

水無川本谷F110m)〜左壁に鎖はあるがアンザイレンしてスタカットで登る

              セドの沢F26m)

F2は右から取り付いて左へ抜ける、チョビットだけシャワークライム

              F513m)大滝下

              大滝手前の連瀑帯

              F64m)を登る

       大滝の小ゴルジュ帯を抜けると沢は急に明るくなる

F78m)右壁上部を登る、落ち口まで登って来た岡本部員〜冷てぇ〜

        書策新道を越すと水量も一気に減ってくる

     源頭付近をつめる岡本部員〜トゲトゲの葉っぱに大苦戦

    塔の岳頂上に到着〜明日は雨とのこと、後方に富士山を望む

 

 

  岡本部員の感想 

 

今回の沢登りは2回目ということで、ある程度沢登りとはどんなものなのかが

掴めた。前回のマスキ嵐沢より距離も長く大小様々な滝が連続しており、とても

やりがいがあった。また水量も多く全身に水を浴びることもあり、気持ちの良い

山行だった。やはり10月ということもあり稜線上ではやや寒さを感じたが、

全体的に爽やかな気候だった。次はもっと滝の多い沢に行きたい。

                    (理工学部:機械工学科2年 岡本碩士)

あとがき

山行後、帰宅してからその日の夜に岡本部員からメールが届いた。帰り際、大谷から山行

の感想を一筆したためて欲しいとお願いしたものであった。

と同時に修正された遡行図も添付されてきた。そこには、今回持参した遡行図(記録本)

に記載されていない部分がシッカリと加筆修正されていた。さすがだね、岡ちゃん。

翌、11日はフルマラソン参加予定とのこと。岡本君は今日の沢登りは良いウォーミング

アップを兼ねましたとのコメント。大谷としては完走タイムの報告も楽しみとしたい。

  (山岳部監督:大谷直弘)