2008年  2月合宿 八ヶ岳

期間: 平成21年2月10日〜2月14日

場所: 八ヶ岳  前半(西面)/後半(南部)
メンバー: L設楽(3)SL船田(3)、高木(1)

《八ヶ岳 前半山行》

210日(火) 阿弥陀南稜  天候 晴れのち曇り

510旭小屋CS1800立場岳〜930無名峰〜1100P3基部〜1300阿弥陀岳〜1430文三郎尾根分岐〜1520行者小屋BC

 前日はバス停から2時間半程歩いた。立場岳までは積雪は少なかったが、雪が凍っている部分が時々あった。青ナギの辺りまで来ると南稜の上部が見えてきた。無名峰でハーネスやアイゼンを着け、P3に向かう。ルンゼ下へトラバースする所から稜上まで2Pで抜けた。岩場のバンドでもFIX1P張り、頂上に着いた。 

211日(水) 阿弥陀北稜〜八ヶ岳周遊 天候 晴れ

600行者小屋BC710第一岩峰〜800阿弥陀岳〜1000赤岳〜1200三叉峰〜1400赤岳鉱泉

 JPに東京理科大がおり、先を譲ってもらった。第一石峰ではザイルが絡まり時間がかかってしまった。2P目は一段岩場を越えてからナイフリッジを越える。阿弥陀岳頂上にあがり、赤岳へ向かう。中岳と日ノ岳の安全な場所で、高木にFIX工作を練習させた。硫黄岳の辺りはやけに風が強かった。赤岳鉱泉でアイスキャンディーを見学後、BCに戻った。 

212日(木) 赤岳西壁主稜 天候 晴れ

600行者小屋BC715取付〜1150赤岳〜1250行者小屋BC

 夜少し強めに雪が降っていたが、快晴である。樹林帯を抜けると少し風が強く、手足はこれから冷えてきそうだ。取付へのトラバースはザイルを出さず、チムニー下で準備をした。真っ直ぐ登った所で1度切り、2Pで本来の1P目を登る。ここから上部岩壁取付まで岩場混じりの雪稜が続く。上部に上がると陽の光が当たって冷え切った体に心地よい。合計で7P伸ばし、最後20m程度歩いて縦走路に合流した。BCに下降後、シュラフを乾かしてのんびりした。 

213日(金) 石尊稜 天候 曇り・上部強風

600行者小屋BC800取付〜1330縦走路〜1440行者小屋BC

 ルンゼを間違えてしまい30分程ロスした。下部岩壁は手掛かりが少なく難しかったが、以降の雪稜は順調にピッチを伸ばしていく。下部岩壁を1P、雪稜を5P伸ばして、1度ザイルを外し上部岩壁まで歩く。天候が悪化してきているので、上部は省略する事にし、FIX2P張り、少し上がって縦走路に出た。強風の中、高木がバランスを崩さないように注意しながら下る。 

214日(土) 下山日 天候 雨のち曇り

600行者小屋BC900美濃戸口

 雨が降っている。ガスの中、黙々と下る。途中から道が凍結しており、左右に逃げながら歩く。美濃戸の風呂はぬるかった。高速バスが混んでいたので、電車でのんびりと帰った。

 

《八ヶ岳 後半山行》

224日(火) 実働1日目 天候 曇りのち雪

600出合小屋〜1000小岩峰手前CS1

 前日は美し森から3時間で小屋に着き、高木と設楽で天狗尾根の取付を偵察した。取付以降もトレースは見え、時々赤布やテープもある。樹林が濃く、多少進みづらい場所もあった。小岩峰の手前にある岩峰まで来た所で行動を切った。設営後風が出てきて雪も降り始めた。

225日(水) 停滞 天候 雨のち曇り

 風が強く視界も無い。雨も降っており、しばらく待機した後停滞とする。

226日(木) 実働2日目 天候 晴れ

630小岩峰手前CS11050天狗尾根の頭〜1140行者小屋CS3

 小岩峰は左上のルートも上がれそうだが、右にトラバースしてルンゼを上がった。大天狗はバンドから草付を上がって稜上まで1PFIXを張った。小天狗は右の岩場を越えたが、トラバースする部分が怖い。しばらく歩くと縦走路に合流した。頂上には向かわず行者に下り、昨日濡れてしまった物を干した。

227日(金) 実働3日目 天候 雪

600行者小屋CS3〜阿弥陀北稜〜900阿弥陀岳〜1100赤岳直下分岐〜1200キレット小屋CS4

 小雪が舞う中出発する。第一岩峰まではしっかりとトレースが出来ている。高木がリードで登り始めるが、上がれない。荷物を抜いて無事抜けるが、フォロー二人が今度は苦労した。天候が思わしくないため、文三郎尾根分岐で休憩をした際キレット小屋に向かうか話合い、行動を継続する。予想通り赤岳直下分岐からは風がきつい。地図で確認しながら慎重にルートファインディングし、下降する。キレット小屋の裏に設営した。

228日(土) 下山日 天候 晴れ

600キレット小屋CS4830権現岳〜940青年小屋〜1030編笠山〜1210観音平〜1320観音平口

 下界は雲が厚いが、山は快晴である。権現岳までは傾斜もあり雪も深いため、それなりに時間がかかった。ギボシ周辺は雪が良い具合に着いており、助かった。編笠山へはまたラッセルで、トップの高木は苦しそうだ。下りは一歩で見事なアイゼン団子が出来てしまう状態だ。尻セードを交えつつ下る。下部の登山道はやっぱり凍っていた。

文責:設楽 琢麿